【クアラルンプール】 マレーシア政府は2019年3月に日本で発行した10年物円建て債券(サムライ債、2,000億円)に対し、2024年3月時点で1億9,210万リンギ(64億9,000万円)の利息を支払った。財務省が下院での議員からの質問に文書で回答した。

マハティール政権時代の起債で、利率は年0.53%。日本の対外経済政策の遂行を担う国際協力銀行(JBIC)が保証する債券で、保証手数料は0.1%。マレーシアの負担は年0.63%になる。質問したのは起債当時、財務相だった民主行動党(DAP)のリム・グアンエン氏。

利払いは3月と9月の年2回で、支払額は外国為替相場に左右されるため、2022年3月以降の日本円に対するリンギ高で、同月から2024年3月までの利払い負担が軽減された。
マレーシア政府は2029年3月に利払いを終え、元本も返済する。
(エッジ、7月15日)