【レンバウ】 ネスレ(マレーシア)は、ココア味粉末麦芽飲料「ミロ」原料のマレーシアからシンガポールへの輸送に電気自動車(EV)トラックを導入すると発表した。
ネグリ・センビラン州レンバウのチェンボンにある「ミロ」製造工場とシンガポール西部のジュロン工場間を輸送する。物流のスウィフト・ホーレージおよびトゥルマス・ダマイ・フレイト、ボルボ・トラック、シェル・マレーシアの4社との協業の上での取り組みとなる。280キロメートルの距離を年間平均1,750回往復し、年間二酸化炭素(CO2)排出量最大1,000トンを削減することを目指す。
フアン・アラノルス最高経営責任者(CEO)は、今後6カ月以内にさらに4台のEVトラックを購入する予定だとし、EVトラック導入は、「グリーン物流の先駆者となり、CO2排出量を削減する」という継続的な取り組みの一環であると述べた。チェンボン工場では今年初頭にバイオマス発電所を立ち上げ、CO2排出量年間1万4,000トンの削減に成功しており、また、「ミロ」の試飲トラックに太陽光パネルを設置するなど、持続可能性に向けた取り組みを強化しているという。
ネスレ(マレーシア)では、「CO2排出量を2023年末までに2018年比で25%削減する」という環境目標を達成しており、2030年までに50%削減を目指している。
(ザ・スター電子版、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、7月16日)