【クアラルンプール】 アハマド・ザヒド副首相は17日、マレーシア中国研究所(MCI)主催のTVET(技術職業教育訓練)イベントに出席し、日本や韓国を参考に発展を目指す「ルックイースト(東方政策)」に代えて、対象国に中国を含めた新たな政策「東方との協力」を新たに打ち出す考えを示した。

MCIのTVETプログラムによる中国への派遣生56人の出発式に出席したザヒド氏は、「東方との協力」への変更については、すでにアンワル・イブラヒム首相と協議し、首相からも同意を得たと言明。「以前の東方政策には韓国と日本しか含まれていなかった。現在、中国、韓国、日本は、TVETだけでなく、他の開発においても、我々のコアパートナーである」とし、「東方政策はもう終わりだ」と言明した。

MCIのTVETプログラムは、ザヒド氏の5月22日―6月1日の中国公式訪問と、それに続く6月18日―20日の中国の李強首相のマレーシア訪問によって実現したもので、当初中国政府は中国に派遣されるマレーシア人研修生に2,000人の枠を設けていたが、その後5,000人に拡大した。

今回派遣される56人は、浙江国際海運職業技術学院、煙台職業学院、唐山大学で港湾活動や電気自動車(EV)技術などの職業訓練を受ける予定。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、ハラパンデイリー、7月17日)