【プトラジャヤ】 アンワル・イブラヒム首相は28日、マレーシアが新興国の連合体「BRICS」への加盟を正式に申請したことを明らかにした。

首相官邸は声明で、「BRICS」議長国であるロシアに加盟申請書を送付したと公表。ロシアのラブロフ外相は、マレーシアの申請書を受け取ったことを確認したと述べた。スプートニク通信によると、ラブロフ外相は「我々はこの意向を積極的に支持し、議長国として支持する」と述べたという。

アンワル首相は6月18日、ブラジルのルラ・ダシルバ大統領に対し、マレーシアの「BRICS」加盟の意向を伝えたことを公表。7月28日にはマレーシアを訪問したロシアのラブロフ外相の会談の中で「BRICS」加盟が議題に上ったという。

経済協力プラットフォームとして2009年に設立された「BRICS」は、当初ブラジル、ロシア、インド、中国の4カ国で構成され、その頭文字をとって「BRICS」と呼ばれるようになった。2010年には南アフリカが加盟、2024年1月にはイラン、エジプト、エチオピア、アラブ首長国連邦が加盟し9カ国体制となっている。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・スター、7月30日、フリー・マレーシア・トゥデー、マレー・メイル、ベルナマ通信、7月29日)