【クアラルンプール=アジアインフォネット】 訪日&在日ムスリム(イスラム教徒)向け情報プラットフォーム「Halal Navi(ハラルナビ)」は7月31日、訪日旅行に関する最新意識調査結果を発表、マレーシア人ムスリムの9割以上が「2年以内に日本へ旅行したい」と回答したことが分かった。
同調査は、日本の重要な観光市場であるマレーシアのムスリム旅行者の興味関心、旅行計画、行動、消費傾向、情報収集方法などを把握することを目的としたもので、7月6日から7月12日にかけてインターネットで実施。564人が回答した。
2年以内に訪日旅行を計画しているマレーシア人ムスリムは、計画中(64.9%)と検討中(30.1%)を合わせて95%に達した。予定している滞在期間は短期が少なく、「4―7日間」が50.2%と最も多く、「8―14日間」が39.4%で続いた。「15日以上」も8.7%あった。
興味のある地域については東京が86.9%、大阪が83.3%、京都が82.1%と主要観光都市である3都市が回答率で上位を占めたが、北海道が73.0%、沖縄が57.8%、福岡が51.1%と地方都市に対する関心も高かった。大都市以外の地方都市や農村部への訪問についても、「興味がない」はわずか0.5%にとどまった。
体験したいアクティビティは温泉、伝統工芸、着物体験などが上位になった。買い物では食品や化粧品が人気で、ハラル(イスラムの戒律に則った)対応の日本製品への需要も高かった。
日本の自治体や企業に対する要望としては、「ハラルフードの選択肢拡大」が25.1%でトップ、僅差で「礼拝スペースの増設」(23.3%)が続いた。