【クアラルンプール】 中国・奇瑞汽車(チェリー自動車)のマレーシア子会社、チェリー・オート・マレーシアは、年内にセランゴール州シャアラムの自社工場から、ASEAN(東南アジア諸国連合)地域への輸出を開始する計画だ。テンク・ザフルル投資貿易産業相が7日、フェイスブックで明らかにした。

ザフルル大臣は、6日にチェリー自動車と会談を行い本件について協議したとし、シャアラム工場からの輸出は、チェリー自動車がマレーシアをASEANにおける輸出ハブにする計画の一環だと述べた。チェリー自動車の成功により、他の自動車会社もマレーシアを主要生産拠点にすることを期待するとしている。

シャアラム工場は今年6月に開設。傘下の「JAECOO」ブランドのプレミアム・スポーツ車(SUV)「J7」の現地生産を担当する。また、敷地内には右ハンドル化を目的とした研究開発センターとテストコースも建設される予定で、ASEANに加え、英国や豪州なども対象とした右ハンドル車を開発していくという。
(ポールタン、8月8日)