【クアラルンプール=アジアインフォネット】 アミタホールディングス(本社・京都府京都市)は、マレーシアにある海外事業統括会社であるアミタ・サーキュラー・デザイン(ACD)が、インドネシアでの100%再資源化事業の本格展開に向け、合弁会社を設立すると発表した。
ACDは9日、東南アジア最大級の複合企業サリムグループの傘下で、インドネシアで再生可能エネルギー事業や上水道事業などを行うタマリス・モヤグループのタマリス・プリマ・エネルギ(TPE)と、脱炭素・循環型の新事業創出に取り組む合弁会社アミタ・タマリス・レスタリ(アミタ・タマリス)の設立で基本合意した。8月下旬を目途に設立を目指す。
アミタ・タマリスは、9月下旬を目途にインドネシア大手セメント会社インドセメント・トゥンガル・プラカルサの子会社サリ・バクティ・セジャティと、現地で100%再資源化事業を行う合弁会社アミタ・プラカルサ・ヒジャウ(アミタ・プラカルサ)を設立する。アミタ・プラカルサは、2027年中にインドネシア国内での循環資源製造所の開所および事業の本格始動を目指し、現地での許認可取得や製造所建設などを進めていく。並行してサリムグループが有する広範なネットワークを活かした事業活動を企画、推進し、東南アジアにおける資源循環を加速していく。
両合弁会社は共同で、産業廃棄物・一般廃棄物・バイオマス資源由来のセメント産業向け代替原料・燃料を生産・供給する100%再資源化事業の開始準備を進める。具体的には、2027年中のインドネシアでの製造所稼働を目指し、サリムグループや日系企業のネットワークを軸に、廃棄物排出企業への営業活動を行いながら、事業開始に必要な許認可手続きや工場建設を進める。