【クアラルンプール=アジアインフォネット】 マレーシアの小規模事業者向けデジタル少額金融ソリューション「ファンディング・ビー」を展開するビー・インフォマティカ(本社・東京都墨田区)は23日、シードラウンド(創業直後の新興企業が行う資金調達)を実施し、第三者割当増資により総額7,100万円の資金調達を実施したと発表した。
引受先は、ベンチャーキャピタルのデライト・ベンチャーズなど、合計14の企業・投資家。創業以来の資金調達累計額は約1.1億円となった。
調達した資金は、マレーシアにおけるカフェ飲食業や小売などのスモールビジネス向け少額融資事業の拡大やデジタルライセンス取得のための開発費用、有担保(車両)ローンスキーム創生と実行のほか、今後進出を計画している東南アジア諸国の市場調査に充てる。組織拡大に伴う新規採用も予定しているという。
マレーシアなどの東南アジアでは、スモールビジネスが仕入れや事業展開などの事業性資金を必要とするタイミングで、信用スコアや担保不足のため、銀行から資金を借りられないことが課題となっている。ビー・インフォマティカは、こうした銀行融資までのギャップを埋めるため、独自の信用スコアリングを用いたマイクロファイナンス事業を行っている。