【クアラルンプール】 マレーシア味の素は、今年度第1四半期(4ー6月期)の決算を発表。売上が前年同期比15.4%増の1億7,144万リンギで、純利益は55.0%増の1,893万リンギとなったと明らかにした。

消費者向け事業と事業者向け事業の両セグメントで売上がアップ。消費者向け事業の収益は、国内市場と輸出市場の両方での販売増により、1億1,290万リンギから1億3,070万リンギに15.76%増加した。一方、事業者向け事業の収益は、業務用調味料製品の販売量の増加に支えられ、3,560万リンギから4,070万リンギに14.32%増加した。

営業利益は売上高の増加と主要原材料費の減少により2,200万リンギとなり、前年同期の1,690万リンギから増加した。金融収益は、認可金融機関への資金の預け入れ増加により、2025年度第1四半期に260万リンギとなり、以前の36万8,000リンギから増加した。

マレーシア味の素は今後について、輸入原材料や包装資材のコストが依然として高く、未解決のスエズ運河通行問題が引き続き出荷スケジュールやコストに影響を及ぼしていると指摘。「収益性に対するコストの影響に機敏に対処し、市場シェアを守るための対策を継続的に実施していく」と述べた。

(エッジ、ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、8月26日)