スバン空港の8月の国際旅客が25%増、ジェット機運航再開受け

【クアラルンプール】 空港運営会社、マレーシア・エアポーツ(MAHB)は、セランゴール州スバンのスルタン・アブドル・アジズ・シャー空港(スバン空港)の8月の国際線旅客数が前月比で25%増加したと発表した。同月に再開されたナロー・ジェット機の乗り入れが後押しした。

8月の国際線旅客数は2万1,096人となり、前月の1万6,900人から大幅アップした。国内線旅客は前月比1.3%増の8万3,904人で、国内線・国際線を合わせた旅客は10万5,000人となった。

現在、スバン空港には5つの航空会社が就航しており、そのうち3社(エアアジア、ファイアフライ、バティック・エア)は国内航空会社、スクートとトランスヌサの2社は外国の航空会社となっている。

ファイアフライ、スクート、トランスヌサはスバン空港とシンガポールおよびジャカルタを結ぶ国際線を運航しており、エアアジアとバティック・エアはコタキナバル、クチン、ペナンなど国内都市を結ぶ国内線を運航している。

(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、エッジ、9月20日)

フォレストシティのファミリーオフィス向け優遇措置の詳細を発表

【クアラルンプール】 証券委員会(SC)は23日、ジョホール州の人工島「フォレスト・シティ」金融特区の第1人工島に拠点を設けるファミリーオフィス向け優遇措置の詳細を発表した。租税ゼロの優遇措置を10年間、延長を含め20年間提供するもので、高コストのシンガポールとの差別化を図り、投資を呼び込む。

ファミリーオフィスとは、富裕層の投資管理と資産管理を扱う非公開会社。資格を得る条件は次の通り。

◎新たに投資持ち株会社を特区に設ける

◎同持ち株会社の関連会社として資産運用会社を設け、月給1万リンギ超の投資の専門職者を雇用する

◎最低資産運用額は3,000万リンギで、同資産の10%以上か1,000万リンギのいずれか少ない方を適格の特区内投資に充てる

◎投資持ち株会社は特区内で年50万リンギ以上を経費として支出し、フルタイムの社員を少なくとも2人雇用し、1人以上は投資の専門職者とする

優遇措置は10年の延長申請が可能だが、運用資産額、経費が資格取得時より多くなければならず、フルタイムの社員も4人以上にする必要がある。優遇措置の適用を受けるには審査が必要だが、固有の措置のため、資本市場・サービス法に基づく免許の取得は不要。

(ニュー・ストレーツ・タイムズ、9月24日、SC報道資料、エッジ、9月23日)

24日からモンスーン移行期に、11月初旬まで続く見通し=気象局

【クアラルンプール】 マレーシア気象局は、9月24日からモンスーン移行期に入り、5月17日に始まった南西モンスーンが北東モンスーンに変わる11月初旬まで不安定な天候が続くとの見通しを示した。

モンスーン移行期は、マレーシア半島部西部および内陸部、サバ州西部、サラワク州中部などの地域では、さまざまな方向から弱い風が吹き、雷雨が起きやすくなる。移行期の不安定な天候は、午後遅くから夕方にかけて、短期間で大雨と強風をもたらすことがあり、こうした状況では洪水、倒木、建物への被害が発生する可能性があるという。

気象局は住民に対し、天候の変化に警戒を怠らず、気象局の公式ウェブサイトや公式ソーシャルメディア・チャンネル、「myCuaca」モバイルアプリを通じて発表される天気予報や警報を常に最新の状態に保つよう呼びかけた。気象局のホットラインは、1-300-22-1638。

(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、ポールタン、9月23日)

スバル、6代目「アウトバック」をマレーシアで発売

【クアラルンプール】 スバルのDセグメント・クロスオーバースポーツ多目的車(SUV)「アウトバック」の6代目がマレーシア市場で発売された。日本からの輸入完成車(CBU)となる。

タイ、フィリピン、ベトナム、インドネシア、日本(日本名は「レガシィアウトバック」)ですでに販売されているもので、マレーシア市場には、フィリピン市場と同様に2バリアントを投入する。保険なし価格は、「2.4XTツーリングアイサイト」が31万390リンギ、「250i-Tアイサイト」が28万390リンギ。

「2.4XT」は四輪駆動スポーツセダン「WRX」にも搭載されているA24型エンジンを搭載。2.4L水平対向DOHC直噴ターボで、最高出力249馬力(PS)、最大トルク350ニュートンメートル(Nm)を発揮。静止状態から時速100キロメートル(km)までの加速時間は7.5秒、最高時速は221km。

「2.5i-T」は、2.5L自然吸気4気筒エンジンを搭載し、最高出力188PS、最大トルク245Nmを発揮。両バリアントの違いはパワートレインのみとなっている。

スバルは5月に東南アジアにおける現地組立(CKD)事業を2025年に終了すると発表しており、マレーシア、タイ、ベトナム、カンボジア市場で今後発売されるスバル車はすべてCBUとなる。

(ポールタン、9月20日)

ジェトロKL、総合食品見本市の東マレーシア版に出展へ

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 日本貿易振興機構(ジェトロ)クアラルンプール事務所は24日、マレーシアの総合食品見本市「フード・ホテル・マレーシア(FHM)」が東マレーシアで初開催する「FHMボルネオ・エディション」に出展すると発表した。

同見本市の会期は9月26日―28日で、会場はサバ州コタキナバルにあるサバ国際コンベンションセンター。ジェトロは、食品をはじめとする日本産商品の東マレーシアでの販路拡大を目的として、オンラインカタログサイト「Japan Street」の広報ブースを出展する。「Japan Street」はジェトロが招待した海外バイヤー専用のオンラインカタログサイトで、バイヤーは登録するだけで日本企業8,546社・6万280製品を閲覧でき、希望に応じてオンライン商談も行うことができる。

また、カタログ掲載商品の参考として、マレーシア食品市場でニーズの高い菓子類、飲料、加工食品、調味料などのハラル(イスラムの戒律に則った)認証取得済み商品や今後ハラル認証取得を検討するノンポーク・ノンアルコールの商品のサンプルを展示紹介する。