ゲオ、「セカンドストリート」新店舗をシャアラムに出店へ

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 ゲオホールディングス(本社・愛知県名古屋市)は25日、マレーシアにおける総合リユースショップ「セカンドストリート」1店舗を含む13店舗の新規出店を2024年10月に計画していると発表した。

新たに出店するのは「セカンドストリート」7店舗、「ゲオモバイル」3店舗、「ラックラック」1店舗、「カプセル楽局」2店舗。マレーシアの「セカンドストリート」新店舗の所在地はセランゴール州シャアラムのTTDIジャヤで、店舗面積は146坪となっている。10月3日にオープンを予定しており、これによりマレーシアの「セカンドストリート」店舗数は22店舗となる。営業時間は午前10時ー午後10時。

ゲオホールディングスは、2018年6月に「セカンドストリート」マレーシア1号店をオープンしている。

ペナン港、クルーズターミナルを1億リンギかけ改修へ

【バターワース】 ペナン港を運営するペナン・ポートは、スウェッテナム桟橋にあるスウェッテナム・ピアクルーズ・ターミナル(SPCT)を1億リンギかけて改修し、東南アジア諸国連合(ASEAN)における主要クルーズ拠点となることを目指す。サセダラン・バスデバン最高経営責任者(CEO)が明らかにした。

ペナンのクルーズ客の取扱人数は2023年には120万人となっており、クルーズ市場において域内ではシンガポールに次ぐ2位。寄港ごとに4,000―6,000人の旅客がペナンを訪問するという。

ターミナル改修によってクルーズ船の「母港」機能を強化し、クルーズ船のさらなる誘致を図る。「母港」化することにより、クルーズ客のペナンでの前後の滞在が期待されるほか、クルーズ船による地元企業からの物資調達が見込まれるため地域経済活性化が期待されるという。

一方、ペナン港の今年通年のコンテナ取り扱いについては、当初の目標である155万TEU(20フィート標準コンテナ換算)を下回る150万TEUにとどまる見通し。イエメン・フーシ派の航行船舶攻撃による「紅海危機」の影響やコンテナ不足が影響し、昨年通年の144万TEUをやや上回る水準となる見込みだ。サセダランCEOは、紅海危機によりペナン港は最大7万TEUの損失を被ったと述べた
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、マレーシアン・リザーブ、エッジ、9月24日)

ペナン州への中国からの製造業投資、上半期で4.1億リンギ

【ジョージタウン】 ペナン州への中国からの製造業向け投資額(認可ベース)は、2024年上半期に4億1,180万リンギに上った。 24日に開催された中国の建国75周年記念祝賀会に出席した同州のチョウ・コンヨウ首相が明らかにした。

チョウ州首相は、ペナン州では現在、53社の中国企業が操業しており、そのうち46社が製造業、5社がグローバルビジネスサービス、2社が物流に携わっていると説明。過去10年のペナン州への中国からの製造業投資額は132億リンギでペナン向け外国直接投資(FDI)総額の6.8%に相当するとし、投資の年平均成長率は50.5%に達したと述べた。

またチョウ州首相は、ペナンを訪問する中国人観光客が急増していることにも言及。年初8カ月のペナン国際空港経由の空路入国が前年同期の2万1,529人から7万4,891人に、スウェッテナム・ピアクルーズ・ターミナル(SPCT)経由の海路入国が同5,819人から8,391人にそれぞれ大幅増加したと明らかにした。

在ペナン中国総領事館の周遊斌総領事は、ペナン、ケダ、ペルリス、ペラの各州では中・馬二国間の経済貿易協力が継続的に発展しており、中国企業がこれらの州での投資機会を模索していると指摘。両国間の貿易額が年初8カ月で前年同期比11%増の1,352億3,000万米ドルに達したと述べた。
(フリー・マレーシア・トゥデー、エッジ、ベルナマ通信、9月日)

サステナビリティ情報開示の枠組み、大企業に順守義務

【クアラルンプール】 証券委員会(SC)は24日、新たに設けた国家サステナビリティ開示の枠組み(NSRF)を2025年から段階的に導入すると発表した。上場企業と年商20億リンギ超の非公開企業が対象。

国際会計基準(IFRS)財団の下部組織、国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)が策定した持続可能性情報の開示に関する基準に対処したもので、第1段階の2025年には時価20億リンギ超の、メイン市場に上場する企業が適用を受け、情報開示を求められる。メイン市場のほかの企業は26年から、2部ACE上場企業と非公開の大企業は27年から適用を受ける。

IFRSにはサステナビリティ関連の財務情報の開示に関する要求事項(S1)と気候関連開示(S2)があり、NSRFではその両方を適用対象企業は満たさなければならない。

発表会見でモハマド・ファイズSC委員長は「IFRSを施行することで世界のサプライチェーンにおいてマレーシアは購入側の要求により応じられるようになる」と述べた。

アミル・ハムザ第2財務相は「かつては利益だけが成功の物差しだったが、今はそうした時代ではない。投資家は環境への配慮、炭素排出、廃棄物管理の面から企業を評価している」と語った。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、9月25日、エッジ、マレー・メイル、9月24日)

バティックエア、ジャカルタ―ペナン線を10月1日に就航

【クアラルンプール】 バティック・エアは、インドネシア・ジャカルタ―ペナン線を10月1日に就航すると発表した。

機材はボーイングN737型機を使用。デイリーの運航となる。スケジュールは往路の「OD342」便はジャカルタ発が11時10分、ペナン着が14時40分。復路の「OD343」便はペナン発が15時40分、ジャカルタ着が17時10分となっている。

バティック・エアはまた、11月1日からクアラルンプール(KL)―ビントゥル線を就航する。デイリーの運航で、スケジュールは往路の「OD1726」便はKL発が10時、ビントゥル着が12時10分。復路の「OD1727」便はビントゥル発が13時20分、KL着が15時35分となっている。
(マレーシアン・リザーブ、ベルナマ通信、9月24日、バティック・エア発表資料)

UMWトヨタ、8月の新車販売台数が8500台に

【クアラルンプール】 UMWトヨタ・モーター(UMWT)は、2024年8月の新車販売台数(トヨタ、レクサスの合計)が8,500台となり、今年の累計販売台数が6万4,000台に達したと明らかにした。

国内のセダン、ピックアップ、スポーツ車(SUV)セグメントにおけるトヨタ車への強固な需要を背景に、8月に「ヴィオス」、「ハイラックス」、「カローラ・クロス」が好調だった。8月には「ハイラックス」、「フォーチュナー」、「GR86」の3つの主力モデルのアップグレード版もリリースした。

UMWトヨタは9月には「Move in Harmony」と称するプロモーションを実施し、Bセグメント・ハッチバック「ヤリス」の購入時に最大9,500リンギの割引が受けられるキャンペーンを行っている。月々最低658リンギから分割払いが可能。
(ジグホイールズ、9月23日)

スバン空港の8月の国際旅客が25%増、ジェット機運航再開受け

【クアラルンプール】 空港運営会社、マレーシア・エアポーツ(MAHB)は、セランゴール州スバンのスルタン・アブドル・アジズ・シャー空港(スバン空港)の8月の国際線旅客数が前月比で25%増加したと発表した。同月に再開されたナロー・ジェット機の乗り入れが後押しした。

8月の国際線旅客数は2万1,096人となり、前月の1万6,900人から大幅アップした。国内線旅客は前月比1.3%増の8万3,904人で、国内線・国際線を合わせた旅客は10万5,000人となった。

現在、スバン空港には5つの航空会社が就航しており、そのうち3社(エアアジア、ファイアフライ、バティック・エア)は国内航空会社、スクートとトランスヌサの2社は外国の航空会社となっている。

ファイアフライ、スクート、トランスヌサはスバン空港とシンガポールおよびジャカルタを結ぶ国際線を運航しており、エアアジアとバティック・エアはコタキナバル、クチン、ペナンなど国内都市を結ぶ国内線を運航している。

(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、エッジ、9月20日)

フォレストシティのファミリーオフィス向け優遇措置の詳細を発表

【クアラルンプール】 証券委員会(SC)は23日、ジョホール州の人工島「フォレスト・シティ」金融特区の第1人工島に拠点を設けるファミリーオフィス向け優遇措置の詳細を発表した。租税ゼロの優遇措置を10年間、延長を含め20年間提供するもので、高コストのシンガポールとの差別化を図り、投資を呼び込む。

ファミリーオフィスとは、富裕層の投資管理と資産管理を扱う非公開会社。資格を得る条件は次の通り。

◎新たに投資持ち株会社を特区に設ける

◎同持ち株会社の関連会社として資産運用会社を設け、月給1万リンギ超の投資の専門職者を雇用する

◎最低資産運用額は3,000万リンギで、同資産の10%以上か1,000万リンギのいずれか少ない方を適格の特区内投資に充てる

◎投資持ち株会社は特区内で年50万リンギ以上を経費として支出し、フルタイムの社員を少なくとも2人雇用し、1人以上は投資の専門職者とする

優遇措置は10年の延長申請が可能だが、運用資産額、経費が資格取得時より多くなければならず、フルタイムの社員も4人以上にする必要がある。優遇措置の適用を受けるには審査が必要だが、固有の措置のため、資本市場・サービス法に基づく免許の取得は不要。

(ニュー・ストレーツ・タイムズ、9月24日、SC報道資料、エッジ、9月23日)

24日からモンスーン移行期に、11月初旬まで続く見通し=気象局

【クアラルンプール】 マレーシア気象局は、9月24日からモンスーン移行期に入り、5月17日に始まった南西モンスーンが北東モンスーンに変わる11月初旬まで不安定な天候が続くとの見通しを示した。

モンスーン移行期は、マレーシア半島部西部および内陸部、サバ州西部、サラワク州中部などの地域では、さまざまな方向から弱い風が吹き、雷雨が起きやすくなる。移行期の不安定な天候は、午後遅くから夕方にかけて、短期間で大雨と強風をもたらすことがあり、こうした状況では洪水、倒木、建物への被害が発生する可能性があるという。

気象局は住民に対し、天候の変化に警戒を怠らず、気象局の公式ウェブサイトや公式ソーシャルメディア・チャンネル、「myCuaca」モバイルアプリを通じて発表される天気予報や警報を常に最新の状態に保つよう呼びかけた。気象局のホットラインは、1-300-22-1638。

(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、ポールタン、9月23日)

スバル、6代目「アウトバック」をマレーシアで発売

【クアラルンプール】 スバルのDセグメント・クロスオーバースポーツ多目的車(SUV)「アウトバック」の6代目がマレーシア市場で発売された。日本からの輸入完成車(CBU)となる。

タイ、フィリピン、ベトナム、インドネシア、日本(日本名は「レガシィアウトバック」)ですでに販売されているもので、マレーシア市場には、フィリピン市場と同様に2バリアントを投入する。保険なし価格は、「2.4XTツーリングアイサイト」が31万390リンギ、「250i-Tアイサイト」が28万390リンギ。

「2.4XT」は四輪駆動スポーツセダン「WRX」にも搭載されているA24型エンジンを搭載。2.4L水平対向DOHC直噴ターボで、最高出力249馬力(PS)、最大トルク350ニュートンメートル(Nm)を発揮。静止状態から時速100キロメートル(km)までの加速時間は7.5秒、最高時速は221km。

「2.5i-T」は、2.5L自然吸気4気筒エンジンを搭載し、最高出力188PS、最大トルク245Nmを発揮。両バリアントの違いはパワートレインのみとなっている。

スバルは5月に東南アジアにおける現地組立(CKD)事業を2025年に終了すると発表しており、マレーシア、タイ、ベトナム、カンボジア市場で今後発売されるスバル車はすべてCBUとなる。

(ポールタン、9月20日)