観光バスにGPS搭載義務化、日本人ツアーバス事故受け

【クアラルンプール】 アハマド・ザヒド副首相は25日に開催された観光・芸術・文化に関する閣僚委員会の会議後、観光バスにGPS追跡装置を搭載することをライセンス付与条件に含めることになると述べた。

同委員会の決定は、10月24日にペラ州で発生した乗員乗客13人が死傷し70歳代の日本人女性1人が死亡した、日本人観光客らを乗せたツアーバスの追突事故を受けたもの。25日の会議では外国人が関与する交通事故が発生した場合の標準運用手順(SOP)など、観光バスの安全管理の問題が主要議題に上ったという。

ザヒド氏によると、運輸省は▽有効な旅行代理店(TOBTAB)ライセンス▽GPSデバイスの搭載▽車齢15年未満▽運転手の産業行動規範(ICOP)トレーニングへの参加義務――の4つの基準に基づいて、観光バスのライセンスを管理することになる。

同会議ではまた、短期賃貸宿泊施設活動に関するガイドラインを委員会に提出することも決定された。ザヒド氏は、2026年までに推定3,560万人の観光客が同国を訪れると見込まれているとし、ガイドラインは法令遵守を確実にするとともに、騒音苦情、駐車場不足、ライセンス手続きの簡素化などの問題にも踏み込んだものになると述べた。
(ザ・スター、11月日)

セランゴール州、来年からレジ袋の使用を週末3日禁止に

【クアラルンプール】 セランゴール州政府は来年から、州内のすべての事業所でレジ袋の使用を禁止する「ノー・プラスチックバッグ・デー」キャンペーンを現在の毎週土曜から、金ー日曜の3日間へ拡大する方針だ。

州公衆衛生環境委員会のジャマリア・ジャマルディン氏が25日、州議会でキャンペーンの拡大について明らかにした。プラスチックのない環境の実現に向けた州政府の継続的な取り組みの一環で、現在法的な権限などを改めて確認しているという。

キャンペーンは2010年から州内の大手スーパーや小規模店、事業所などの協力のもと毎週土曜に実施。レジ袋の使用で20センを徴収し、徴収した20センは慈善団体や消費者保護プログラム、環境保護活動に寄付されている。
(ベルナマ通信、ビジネス・トゥデー、11月25日)

一蘭のおみやげ商品プロモ、ジョホールバルで初開催へ

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 博多豚骨ラーメンの一蘭(本社・福岡市)は、ジョホール州ジョホールバルのイオンモール・テブラウシティ店で、おみやげ商品のプロモーションイベントを12月6日―22日の日程で開催すると発表した。

累計出荷数が5,000万食を突破した、おみやげ商品である「一蘭ラーメン博多細麺ストレート」と、フライパン一つで調理でき、お好みによってアレンジしやすい「一蘭焼ラーメンとんこつ」を調理し、一蘭ならではの「味集中カウンター」を再現したスペースを設置して提供する。

ジョホール州でのプロモイベント開催はこれが初めて。マレーシアでは今年に入ってクアラルンプール(KL)に次いで2回目の開催となる。イベントではおみやげ商品も販売するほか、購入内容に応じて参加できる抽選企画も実施予定だ。

外国人向け特別パス、来年からオンライン申請可能に

【クアラルンプール】 出入国管理局は2025年1月から、30日以内のマレーシア滞在を外国人に認める特別パスのオンライン申請を受け付ける。

現在、特別パスの審査は入管カウンターで行われているが、ソーシャルビジットパス、専門職者パスを扱うカウンターの50%が特別パスの申請処理で、混雑の原因になっていることから、オンライン方式を導入する。昨年の特別パス交付数は約14万件だった。

ザカリア・シャーバン入管局長によると、入管サービスの90%はオンライン処理またはデジタル化されており、外国人向け短期就労パスの申請、更新もオンライン化されている。入管から許可を受け取った申請者は自身でパスを印字する。外国人全般の入国でも、QRコードを使ったオートゲート方式に移行するという。

入管が構築中の国家統合出入国システム(NIISe)は2028年に統合作業が終わる予定だ。出入国管理を一本化したシステムで、国家登録局、警察など関連機関が持つデータを統合する。システムには人工知能(AI)を導入し効率向上を図る。
(ビジネス・トゥデー、セランゴール・ジャーナル、11月24日)