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ジェトロの日系企業実態調査、マレーシアは今年黒字が7割

【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 日本貿易振興機構(ジェトロ)は11月28日、「アジア・オセアニア進出日系企業実態調査」結果を発表。マレーシアは2024年の営業利益見込みを「黒字」とする回答率が70.8%に上り、前年調査の67.9%を2.9ポイント上回った。マレーシアは「均衡」が15.8%。「赤字」は13.5%で、前年の14.6%を1.1ポイント下回った。

同調査は北東アジア5カ国・地域、ASEAN9カ国、南西アジア4カ国、オセアニア2カ国の計20カ国・地域に進出する日系企業を対象に8月20日から9月18日にかけて行ったもので、マレーシアからは調査対象917社のうち359社が回答した。

2024年の営業利益見込みが前年比で「改善」とする回答は、マレーシアは38.2%で、「横ばい」は35.6%、「悪化」は26.1%だった。改善理由については「現地市場での需要増加」が49.6%と高かった。

2025年見通しについては、「改善」が41.9%、「横ばい」が45.9%、「悪化」は12.3%だった。改善理由については「現地市場での販売体制強化」が43.2%と高かった。

2024年の景況感を示すDI値(「改善」と回答した企業の割合から「悪化」と回答した企業の割合を差し引いた数値)は、マレーシアはプラス12.1で、2025年についてはプラス29.6となった。

事業拡大を検討している企業はマレーシアでは48.9%に上り、今後1―2年で事業を拡大する理由については「現地市場ニーズの拡大」が62.6%、「輸出の増加」が35.7%だった。拡大する機能については、「販売」が70.1%と最も高かった。脱炭素化への取り組みについては、「すでに取り組んでいる」が43.2%、「今後取り組む予定」が40.3%だった。

マレーシアの投資上のメリットとしては「言語上の障害の少なさ」が75.3%でトップ。投資上のリスクについては「人件費の高騰」が72.3%で最も高かった。

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