【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 ムルデカ・センターが行なった最新世論調査によると、就任2周年を迎えたアンワル・イブラヒム首相の業績について「満足している」との回答は54%となり、1年前の調査の50%から4ポイント、前回調査の53%から1ポイント改善し、3期連続で「不満」率を上回った。
同調査は11月27日から12月10日にかけて全国の18歳以上の1,207人に対して電話で聞き取りを行なったもので、アンワル首相の業績については▽マレーシアのイメージ向上▽外国投資の誘致▽公務員の効率改善――については「満足している」との回答が54―62%と高かったが、「国民経済強化への取り組み」は45%にとどまり、「評価しない」(44%)とほぼ同率となって評価が分かれた。
アンワル首相率いる連立政府の業績については、 「満足している」が51%となり、前年同期の46%から5ポイント、前回の47%から4ポイント改善した。「不満」も相変わらず47%と多く、評価が分かれている点についてムルデカ・センターは、「主に生活費の圧力に対する根強い懸念と、計画されている補助金削減に対する不安が原因」と指摘している。
このほか連立政府の業績に関しては、▽官僚の清廉さ▽民族関係の改善▽政府の効率性改善――は「満足している」が「不満」を上回ったが、「財政問題への取り組み」は同率、▽経済成長▽物価問題への取り組み▽汚職対策▽法の支配の維持――は「不満」が「満足している」を上回った。