【ペタリンジャヤ】 今年の電力産業は、太陽光発電を中心に再生可能エネルギー(RE)が引き続き注目を集めるとメイバンク・インベストメント・バンクは予想している。国がREへの移行を推進しているからで、具体的には第5次大規模太陽光発電(LSS5)プログラムが業界を潤す見通しだ。

同プログラムでは発電枠2ギガワット事業の入札が最終選考の段階に入っており、今年中頃から落札者が決まるもようだ。発注総額は推定70億リンギ。

太陽光モジュールの価格は低水準にとどまる見通しで、太陽光発電業者にはプラスだ。国際エネルギー機関(IEA)によれば、2024年の全世界の太陽光モジュール生産能力は同年の需要の2倍以上に当たる1,100ギガワット超と推測される。IEAは、中国は主要生産国としての地位を維持する見通しのため、モジュール価格はこの先数年、低水準にとどまるという。

太陽光以外のREによる発電はまだ業界の関心が低い。太陽光発電以外の低炭素発電プログラムが導入され、400メガワットの発電枠が24年2月に設定されたが、応募は0.4メガワットにとどまっている。
(ザ・スター、1月7日)