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為替相場の変動は続くもリンギは下期に持ち直し=投資銀

【クアラルンプール】 リンギ相場は昨年、2月の低値(1米ドル=4.8リンギ)から9月の高値(同4.12リンギ)と変動が大きかった。地政学上の緊張、米国大統領選挙など強い米ドルとなる要因があったためだ。ケナンガ・インベストメント・バンクは、変動は今年も続き、上半期はリンギ安で推移し、下半期に持ち直すと予想している。

上半期の相場予想は1米ドル=4.5-4.6リンギで、トランプ次期米大統領のドル高政策が主因だという。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)は利下げペースの減速が必要との立場で、下半期はリンギが上昇し、1米ドル=4.4-4.5リンギが予想されるという。

トランプ要因以外の短期的な米ドル高要因では、FRBとほかの国の中央銀行の金融政策の乖離、ユーロ圏経済のもろさ、課題に直面する中国、地政学上の不確実性が挙げられるという。

これに対し中央銀行バンク・ネガラの安定した金融政策、堅調な経済、財政健全化努力がマレーシアの強みで、リンギ下落を軽減するという。
(ビジネス・トゥデー、1月11日)

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