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宇宙服向け繊維の生産で日本企業と協議=サラワク州首相

【クアラルンプール】 サラワク州のアバン・ジョハリ首相は13日、化学品商社のハイケム(東京都港区)と協力して、宇宙服に使用される繊維を州内で生産し、航空宇宙関連分野の拡大を目指す考えを明らかにした。

宇宙服は気密性、断熱対策が重要で、化学物質をベースにした繊維が使われるが、近年は二酸化炭素(CO2)を有効利用する「カーボンリサイクル技術」を使った低炭素素材が求められている。アバン州首相はそうした化学イノベーション繊維の製造に向け現在、ハイケムと協議中とし「サワラク製の繊維を使った宇宙服を来て、飛行士が宇宙へ行く日も夢ではない」と述べた。

ハイケムは新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)などと共同で、CO2由来のパラキシレン(ポリエステル繊維やペットボトル用樹脂などに加工される化合物)の製造開発を進めており、サラワク州に対し大規模なパイロット製造の提案を行ったという。CO2由来のパラキシレンによるポリエステルは、昨夏のパリ・オリンピックの日本代表ユニフォームの一部にも採用された。
(ダヤクデイリー、ベルナマ通信、1月14日)

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