無印良品、東マレーシア初店舗をクチンで開業

【クアラルンプール】 総合生活用品の「無印良品」は17日、サラワク州クチンの商業施設「ザ・スプリングショッピングモール」に新店舗を開業した。東マレーシア初進出となり、今後店舗展開を加速させていく方針だ。

新店舗の広さは2万平方フィート。これまでオンラインで購入していた東マレーシアの顧客から、出店を望む声が多く寄せられていたという。

Mujiマレーシアの早川正樹代表は「パンデミック以降、マレーシアでの事業拡大に力を入れてきた当社にとって、東マレーシアは長い間滞在的な市場であった」とし、3月にサバ州コタキナバルで、5月にはクチン2店目の開業も予定されている。
(ボルネオポスト、1月17日)

欧州連合との自由貿易協定交渉再開、EC委員長と合意

【クアラルンプール】 マレーシアと欧州連合(EU)は2012年にとん挫した、自由貿易協定(FTA)交渉を再開する。EU本部があるブリュッセルを19、20の両日訪問したアンワル・イブラヒム首相がウルズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員会(EC)委員長と会談し合意した。

マレーシア首相府は20日の声明で「マレーシアとEUとのFTAはマレーシアの多くの産業部門に利益をもたらすとともに、重要分野における世界サプライチェーンの強化にもなる」とした。包括的協定を目指すという。

またマレーシアからEUへの電気・電子製品、パーム油・同関連品などの輸出が増加し、EUからマレーシアのグリーンエネルギー、先端製造業への投資が期待できるとした。

EUはマレーシアにとり4番目の貿易相手国・地域で、23年の貿易額は約2,000億リンギ。

交渉再開についてテンク・ザフルル投資貿易産業相とマロシュ・シェフチョビッチ欧州グリーンディール担当副委員長は共同声明を出し、「地政学の状況が変わりつつある現在、新たな提携を構築し、協力を深め、新たな機会を探ることは極めて重要だ」とした。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、1月21日、ビジネス・トゥデー、1月20日)

 

セブン銀行、マレーシアのセブンイレブン店舗にATM設置

【クアラルンプール】 セブン・イレブン・グループのセブン銀行は、マレーシアのセブン・イレブン店舗へのキャッシュ・リサイクリング・マシン(CRM)設置を開始した。

年内にクアラルンプール、セランゴール州、ジョホール州、ペナン州の店舗に100台設置する。CRMにはATM(現金自動預け払い機)機能と小切手預入機能が備わっている。セブン銀行の松橋正明社長は、26年にはサバ州、サラワク州、および郊外を中心に全国規模でCRMを設置すると述べた。

マレーシアへの進出は、米国、インドネシア、フィリピンに続き4カ国目。マレーシアには現在、セブン・イレブン店舗が2,600店ある。

決済ネットのペイネットが22年に行った調査によると、国民の78%が依然、現金での支払いを好んでいる。調査会社イプソスによる24年調査でも、国民の45%は支払いに現金のみ利用している。

セブン銀行の永嶋恒雄常務執行役員は「マレーシアはデジタル化が進展しているが、現金が依然、支払いの重要部分を占めている。特に都市部以外でそれが顕著だ」と述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、ザ・スター、1月21日、エッジ、1月20日)

サステナブルフードアジア、イベント参加の食品企業など募集

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 新たな食材開発などに取り組む「サステナブル・フード・アジア」(本社・東京都渋谷区)は、クアラルンプール(KL)で4月に開催する「サステナブル・フード・キャンプ2025(SFC2025)」に参加する食品関連の企業などを募集している。

SFCは東南アジアのフードテック企業と日本企業を結ぶことを目的に2023年から開催されている。前回は9カ国から113社が参加した。今年は「フューチャー・フーズ 今日のイノベーション、明日の持続」をテーマに、4月22日に開催される。食品関連の企業のほか、研究者、金融機関などが一堂に介し、糖尿病や肥満などの生活習慣病対策や、食の多様性、資源循環などについて議論し、協業を目指す。最後に、チームごとにアイデアの発表が行われ、優勝チームには賞金やアイデア実現に向けた支援が予定されている

2022年創業のサステナブル・フード・アジアは、教育開発や創業支援などを手がける「リバネス」(東京都新宿区)のグループ企業。
SFC2025の詳細は https://sustainablefood.camp/