【クアラルンプール】 汚職を監視する国際的非政府組織(NGO)、トランスペアレンシー・インターナショナル(TI)は、2024年度版の「腐敗認識指数(CPI)」を発表。マレーシアのスコアは前年と同じく50点となり、世界ランクは57位で横ばいとなった。

同指数は180カ国・地域を対象に、世界銀行や米国の国際人権団体フリーダムハウスなどの機関が調査した13の調査をもとに100点満点で指数化、ランク付けしたもの。点数が低いほど腐敗が著しいとみなされる。

トップ3は、デンマーク(90点)、フィンランド(88点)、シンガポール(84点)となり、東南アジア諸国連合(ASEAN)ではマレーシアがシンガポールに次いだ。その他のASEAN諸国は、ベトナム(40点、88位)、インドネシア(37点、99位)、タイ(34点、107位)、ラオス及びフィリピン(33点、114位)、カンボジア(21点、158位)、ミャンマー(16点、168位)となった。日本は2ポイント減の71点で16位から20位にダウンした。ワースト1は南スーダン(8点、180位)だった。

トランスペアレンシー・インターナショナル・マレーシアは声明の中で、マレーシアのスコアやランキングが下がっていないことは注目に値するとした上で、「政府が掲げている2033年までに上位25カ国入りの目標達成には68―70点を獲得する必要があり、毎年少なくとも2ポイントずつスコアを上げなければならない」と指摘した。
(フリー・マレーシア・トゥデー、2月11日、TI発表資料)