現地通貨取引枠組みの運用指針、3国中銀が合意

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 マレーシア、インドネシア、タイ3国の中央銀行は17日、現地通貨取引枠組み(LCTF)の運用指針の一本化と取引対象の拡大で合意した。3行の共同声明としてマレーシアの中央銀行バンク・ネガラ(BNM)が発表した。

現地通貨での相互決済を容易にするための指針で、これまで2国間で取り決められていた指針を一本化した。決済に参加する銀行、銀行利用者にとり透明性が増し、互いの通貨の直接取引により為替リスク・為替換算手数料を低減できるという。現地通貨での決済はモノ・サービスの貿易、直接投資に限定されていたが、今回、有価証券投資も対象に含められた。

BNMによれば、LCTFの導入以降、現地通貨での2国間貿易の額は増加傾向にある。

マレーシア食品市場解説セミナー、ジェトロが3月21日に開催

【クアラルンプール=アジアインフォネット】  日本貿易振興機構(ジェトロ)クアラルンプール事務所は3月21日、マレーシア向けに日本産食品の輸出を検討している事業者や販路拡大を目指す事業者を対象に、マレーシアの食品市場概要を解説するオンライン・セミナーを開催する。

食品輸出支援プラットフォーム事業として行うもので、在マレーシア日本国大使館が共催する。ZOOMによるウェブセミナー形式で実施する。定員は500人で参加費は無料。

申し込みはURL(https://www.jetro.go.jp/events/mak/8bed37287cd77c8e.html )にて3月20日まで受け付ける。ただし、配信可能容量を超えた場合には申し込みを締め切ることがある。

今年も高い経済成長率を維持、投資銀が予想

【クアラルンプール】 国内経済は堅調な成長を今年も維持する見通しで、投資銀行2社は4.9%の国内総生産(GDP)成長を予想している。財務省予想は4.5-5.5%。昨年の成長率は5.1%で、前年の3.6%を上回った。

ホンリョン・インベストメント・バンクはGDP増加の要因として、健全な雇用市場に裏付けられた家計消費を挙げた。低所得層への給付、従業員積立基金(EPF)第3口座からの自由な引出しを認めた措置、外国直接投資(FDI)や外国からの観光客の増加もGDPに貢献するという。中央銀行バンク・ネガラ(BNM)は政府予測以上の成長もあると予想しており、1年を通じ政策金利を3%に据え置くとホンリョンはみている。

メイバンク・インベストメント・バンクも同様の見解で、投資の増加、認可投資プロジェクトの実現、公務員賃金引き上げなどが経済成長をけん引するとしている。ただ、米トランプ政権の貿易政策、関税措置で不確実性、リスクは残ると、懸念も表明した。
(ザ・スター、2月18日)

ティーライブ、紅茶の本場インド進出に向けフランチャイズ契約

【クアラルンプール】 タピオカティー・チェーンの「ティーライブ」を運営するルーブ・ホールディングスは、インドでファストフード店を展開するディビヤニ・インターナショナル(DIL)とフランチャイズ契約を締結し、インドに進出する。

DILは、フランチャイズによりケンタッキーフライドチキンやピザハット、コスタコーヒーなどを展開しており、インド、タイ、ナイジェリア、ネパールで計2,000店舗超を運営している。

マレーシア発祥のティーライブは現在、東南アジアを始め、モーリシャス、カナダ、アラブ首長国連邦(UAE)などで950店舗を展開する。ブライアン・ルー創業者兼最高経営責任者(CEO)は「チャイの国・インドに革新的なティーカルチャーを持ち込みたい。現地市場をよく知るパートナーの協力で、主要都市を皮切りにインドで大きな存在感を示していきたい」と語った。
(ザ・スター、ザ・サン、ビジネス・トゥデー、2月17日)