JICA、気候変動対策の技術協力に関する初会合を26日に開催

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 国際協力機構(JICA)は、気候変動対策に関するマレーシア天然資源・環境持続可能性省(NRES)との共同技術協力プロジェクトのキックオフ会合を26日にクアラルンプール(KL)で開催すると発表した。

開催されるのは「マレーシア国 強化された透明性枠組み下での国連気候変動枠組条約(UNFCCC)国家報告書作成のための能力強化プロジェクト」の第1回合同調整委員会(JCC)会合で、プロジェクトの今後の活動計画に関して議論する。これに先立ちJICA専門家により、複数のワークショップが2024年12月に開催されており、これらワークショップでは、温室効果ガスインベントリの作成、国が決定する貢献の追跡、フッ素系ガス排出量の計算方法などに関するトピックが取り上げられた。

JICAとNRESの共同プロジェクトは2024年10月に開始されたもので、マレーシアの隔年透明性報告書作成能力の強化、温室効果ガスインベントリの定期的な作成のための国家能力の強化、フッ素系ガス排出量の算定能力の強化を目的としたもの。2027年10月まで継続される。

道路交通局、ホンダなど6メーカー4万台超のリコールを発表

【クアラルンプール】 道路交通局(JPJ)は20日、事故につながる可能性があるとして、ホンダのシビックとCR-Vなど6メーカー計4万1,688台の大規模リコールを発表した。

対象となるのは、▽ホンダ=シビックとCR-V(2022ー2024)計3万6,678台▽起亜=ソレントXM(2010ー2015)4,245台▽マン=TGS(2021ー2023)291台▽フォード=エベレスト(2022ー2024)288台▽アウディ=E-トロンGT(2022ー2023)168台▽メルセデス・ベンツ=S580eとAMG(2017ー2023)18台。

各メーカーが対象車両所有者の費用負担なしで点検と修正を行う。対象車両所有者には各メーカーから検査予約の連絡が行くが、JPJはフェイスブック(https://www.facebook.com/photo?fbid=1026934109462998&set=pcb.1026934142796328)で詳細を公表し、早めに計画を立てるよう注意を促している。
(フリー・マレーシア・トゥデー、ビジネス・トゥデー、マレー・メイル、ベルナマ通信、2月20日)

セランゴール州の新鉄道計画、「10年かけて段階的に実施」

【シャアラム】 セランゴール州を南北に縦断する新鉄道建設計画について、ン・セハン投資・貿易・モビリティ担当州執行評議員は「最長10年かけて段階的に実施される」と述べた。新線建設計画は与党連合・希望同盟(PH)が2023年の州議会選挙のマニフェストに盛り込んだ。

ン氏は州議会答弁で新線計画の進捗状況について聞かれ、プロジェクト提案に関するフィードバックを集めるために連邦政府運輸省との協議セッションを完了したと言明。実現すれば南北のアクセスが改善するほか、経済波及効果が期待できると述べた。

計画されている新線は、サバク・ベルナム、シャアラム、クラン、セパンを経由し、ネグリ・スンビラン州のラブまで達する全長約200キロメートル(km)。ウエストポート、クラン、プトラハイツ、ベスタリジャヤのセランゴール大学に接続する4つの支線が提案されている。

最高時速160kmに対応できるように設計されており、旅客サービスと貨物サービスの両方に対応する。サバク・ベルナムからクアラルンプール国際空港(KLIA)までの移動時間は約1時間42分で、現在の自動車移動での2時間41分に比べて大幅に短縮されると予測されている。
(ザ・スター電子版、セランゴール・ジャーナル、エッジ、2月19日)

マレーシア人訪日者数、1月として過去最高の7万5千人

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 日本政府観光局(JNTO)が発表した2025年1月の訪日者数統計(推計値)によると、マレーシアからの訪日者数は7万5,000人で、前年同月比で133.8%の大幅増となり、1月として過去最高を記録した。前月比では4.7%増だった。

JNTOによると、旧正月と学校の休みの重なりや、リンギの高騰、クアラルンプール(KL)―新千歳間の増便などが影響したとみられる。

世界全体の1月の訪日者数は、378万1,200人で、過去最高だった先月をさらに30万人近く上回り、単月として初めて370万人を突破した。