【クアラルンプール=アジアインフォネット】 統計局は19日、マレーシアの洪水被害に関する特別レポートを発表。2024年通年の被害総額が9億3,340万リンギ(2023年:7億5,540万リンギ)に増加し、名目国内総生産(GDP)の0.05%(2023年:0.04%)に相当する額に上ったと明らかにした。

州別で最も被害が大きかったのはクランタン州(2億6,300万リンギ)で、これにケダ州(1億9,370万リンギ)、トレンガヌ州(1億8,200万リンギ)、ジョホール州(5,900万リンギ)、ペラ州(5,720万リンギ)と続いた。

項目別で最も被害が大きかったのは住宅で3億7,220万リンギ(2023年:1億6,830万リンギ)に急増。公共資産とインフラが3億340万リンギ(2023年:3億8,070万リンギ)で続いた。農業被害は1億8,520万リンギ(2023年:1億2,060万リンギ)に増加し、事業所への被害は5,410万リンギ(2023年:5,320万リンギ)となった。一方、車両への被害は1,730万リンギ(2023年:2,230万リンギ)に減少、製造セクターへの被害は120万リンギ(2023年:1,030万リンギ)と最も影響が少なかった。

住宅被害が州別で最も大きかったのはクランタン州の1億3,900万リンギで、これにトレンガヌ州が1億310万リンギ、ケダ州が5,400万リンギで続いた。

公共資産とインフラへの被害が最も大きかったのはトレンガヌ州の4,990万リンギで、これにクランタン州が4,810万リンギ、ペラ州が4,340万リンギで続いた。

農業への被害が最も大きかったのはケダ州の1億1,820万リンギで、これにクランタン州が4,380万リンギ、パハン州が880万リンギで続いた。

事業所への被害が最も大きかったのはクランタン州の2,710万リンギで、これにトレンガヌ州が1,640万リンギ、ケダ州が430万リンギで続いた。

車両被害はトレンガヌ州が580万リンギと最も大きく、これにクランタン州が400万リンギ、ケダ州が210万リンギで続いた。

製造業への被害が最も大きかったのはクランタン州の110万リンギで、その他の州の被害は軽微だった。