イケア、東マレーシアで実店舗開設を計画

【クチン】 スウェーデン系家具メーカー、イケア・マレーシアは、サラワク州で実店舗の開業を計画している。

実店舗の開業に先だち、先月から、東マレーシア専用のオンラインストアの運用を開始。それに伴い、サラワク州のデマク・ラウト工業団地に「フルフィルメントセンター」を設置した。この試みは、マレーシア半島と同料金の商品を、なるべく送料を抑え、スピーディーに届けるためのもの。専用オンラインストアでは商品を厳選し、最大2,000点を紹介する。また、配送方法として、フルフィルメントセンターにある「コレクションポイント」という窓口で、自分で受け取ることもできる。

20日にメディア向けのフルフィルメントセンターの見学会が行われ、その際に小売部門責任者のマルコム・プルイス氏が将来的なサラワク州で実店舗の開業見通しを示した。
(ベルナマ通信、3月20日)

IOIプロパティーズ、新モール「バンギフレスコ」を発表

【クアラルンプール】 不動産開発のIOIプロパティーズ・グループは20日、セランゴール州バンギに開発するショッピングモール「バンギ・フレスコ」の概要を発表した。

バンギ・フレスコは12.3エーカーの敷地に、計10万平方フィートの小売りスペースを備える。1万9,000平方フィートの食料品店のほか、ドライブスルーなどのさまざまな店舗、スポーツセンターやイベントホール、350台分の駐車スペースなどで構成される。2026年第3四半期の完成を目指す。

同社は、セランゴール州とネグリ・センビラン州との間に位置する、360エーカーの土地で「バンダル・プテリ・バンギ」開発を進めている。バンギ・フレスコはその一角に位置し、隣接地ではIOIギャラリアという商業施設も開発している。テー・チングアン最高執行責任者(COO)は「バンギ・フレスコは、周辺住民のライフスタイルや基本的なニーズを満たすだけでなく、人々が交流するワンストップの目的地になる」と述べた。
(エッジ、ベルナマ通信、3月20日)

23年のOGSE事業所数は2894カ所、従事者は12.3万人

【クアラルンプール=アジアインフォネット】 統計局は20日、2023年度の石油・ガスサービス・機器(OGSE)の国勢調査結果を発表した。今回が初めて調査で、2021年に発表した国家OGSE青写真を踏まえ、進捗を検証する指標になるという。

それによると、2023年にOGSE活動に従事した事業所は2,894カ所で、56.8%に当たる1,643カ所がサービス業、27.7%に当たる802カ所が建設業、8.7%に当たる251カ所が製造業、6.8%に当たる198カ所が鉱業・採石業だった。また総生産額は792億リンギで、鉱業・採石業の281億リンギ(35.5%)がトップとなり、サービス業の258億リンギ(32.5%)、建設業の154億リンギ(19.4%)、製造業の99億リンギ(12.5%)が続いた。

OGSE活動に従事した人は計12万3,288人。セクター別では建設業が5万696人(41.1%)で最も多く、これにサービス業(4万8,731人、39.5%)、製造業(1万2,365人、10.0%)、鉱業・採石業(1万1,496人、9.3%)が続いた。給与と賃金の総額は68億リンギで、1人当たり月平均4,609リンギが支払われた。セクター別で最も高かったのはサービス業の28億リンギ(41.6%)で、これに建設業(21億リンギ、30.8%)、鉱業・採石業(12億リンギ、17.2%)、製造業(7億リンギ、10.4%)が続いた。

マイクロソフトの投資は4年で109億ドルの経済効果

【クアラルンプール】 データセンター設置エリアのクラウドリージョン「マレーシア・ウエスト・クラウドリージョン」を開発中のマイクロソフトは20日、同社の投資と、パートナー企業の事業、クラウドコンピューティングサービスの顧客は、現在から28年までの間に109億米ドルの収入をマレーシアにもたらすとの試算を公表した。

調査は情報技術(IT)市場調査のIDCに委託した。売り上げのうち16.9%はクラウドリージョンが占めるという。調査によれば、クラウド事業とパートナー企業で同期間、3万7,575人の雇用創出が見込め、うち熟練IT技術者が5,700人になるという。

クラウドリージョンは第2四半期に操業開始の予定。リージョンは3つのデータセンターで構成している。データセンター間は災害などに備え十分な距離をとっており、また各センターには独立した電力、冷却、ネットワーキング基盤を整備する。

ウエスト・クラウドリージョンでは人工知能(AI)活用サービスを提供する。マイクロソフトは昨年、22億米ドルの投資をマレーシアに約束していた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、3月21日、ベルナマ通信、エッジ、3月20日)