【クアラルンプール】 マラヤン・バンキング(メイバンク)と、起業家育成にあたるジョホール州のペルバダナン・ウサハワン・ジョホール(PUJB)はジョホール・シンガポール経済特区にかかわる事業に関係する州の中小零細企業を支援することで合意し、覚書を交わした。融資のほか、訓練を施し、事業成長をアドバイスする。

メイバンクはシンガポールで65年間活動してきた実績があり、カイルサレ・ラムリ社長は「この提携は企業成長と特区への投資を促進する。6万余りの地元の中小零細企業が恩恵を受ける」と述べた。

特区はハラル(イスラム教に準じた)ビジネスを重視しており、メイバンクはイスラム式金融を提供する傍ら、食品、薬品、化粧品事業を手掛ける内外企業のハラル認証取得を支援する。このため特区デスクを開設し、融資、アドバイスを含むあらゆるサービスを提供する。

PUJBのモハマド・ラジ最高経営責任者(CEO)は「訓練、経営指導、技術取得支援を通じ、若者、女性、地域社会に活力を与える」とした。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ電子版、ザ・スター電子版、4月22日)