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IMFがGDP成長予想を下方修正、マレーシアは4.1%へ

【クアラルンプール】 国際通貨基金(IMF)はマレーシアの今年の国内総生産(GDP)増加率予想を、1月に立てた4.7%から4.1%へ下方修正した。米国政権による関税措置が主因だ。世界経済についても成長予想を3.3%から2.8%へ修正した。

IMFはインドネシア、フィリピン、タイなど域内諸国のGDP成長予想も下方修正した。IMFが理由として挙げたのは、2月以降に複数回にわたり米政権が発表した、貿易相手国に対する関税引き上げ措置で「4月2日の、ほぼすべての貿易相手国に対する関税引き上げの適用で世界の主要株式指標は暴落し、債券利回りは上昇した」とした。

世界経済は「重要な分岐点にある」とIMFは指摘。新型コロナウイルス禍ですべて国の工業生産は急減したが、回復は国によって異なったという。

中国での生産は急増し、欧州連合(EU)の小国や東南アジア5カ国(マレーシア、インドネシア、フィリピン、シンガポール、タイ)では増加した。しかし日本やEUの大国ではウイルス禍以前の水準に戻るのに困難を伴ったという。
(ベルナマ通信、マレーシアン・リザーブ、ザ・スター電子版、4月23日)

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