【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 アジアを歴訪中のナンシー・ペロシ米下院議長は2日にマレーシアに立ち寄り、イスマイル・サブリ・ヤアコブ首相やアズハル・アジザン・ハルン議長と会見した。
ペロシ氏は会談後に発表した声明の中で、イスマイル首相やアズハル議長との会談の中で、「自由で安全なインド太平洋という共通の目標を前進させるために、幅広い議論を行った」とした上で、ロシアのウクライナ侵略に対する国連でのマレーシアの反対票、ミャンマー政府の政治弾圧に対する批判における東南アジア諸国連合(ASEAN)でのマレーシアのリーダーシップに感謝の意を示したことを明らかにした。
歓迎昼食会に出席したイスマイル首相は、マレーシアと米国は長年にわたる二国間関係を尊重しており、経済的繁栄と安全のために引き続き協力していくと述べ、米国政府による新型コロナウイルス「Covid-19」ワクチン供与や国防分野における2億米ドルの支援に関する謝意を示した。
今回のペロシ氏のアジア歴訪は、中国の反発に反して台湾を訪問するかどうかに注目が集まった恰好だが、ペロシ氏は2日夜に台湾に向かった。