【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】  イオン・カンパニー(M)は23日、第2四半期の売り上げが前年同期比25.3%大幅増の10億9,545万リンギとなり、純利益も同比4倍の4,728万リンギだったと発表した。

祝祭シーズンに加え、経済活動の再開や国境再開の後押しを受け、小売部門の売り上げが前年同期比28.0%プラスの9億3,830万リンギとなったことが増収増益に貢献した。また不動産管理部門も同比11.3%プラスの1億5,720万リンギと好調で、ショッピングモールに客足が戻ったことで、販売手数料が上がったことやレンタルスペースからの売り上げが伸びた。

上半期の売り上げは前年同期比11.1%増の20億9,729万リンギ、純利益も同比2倍の7,535万リンギとなった。

イオンは、世界的なサプライチェーンの混乱や物価の上昇が起きているにも関わらず、エンデミック(風土病)段階への移行により、消費者からの需要は高かったと説明。今後は持続可能な運営と業績を確かなものにするために、価格管理とサプライチェーン戦略に積極的に取り組むとした。またインフレ上昇への懸念も高まっていることから、消費者の支出と需要のニーズを考慮した上で価値を提供し、利便性や顧客満足度向上を図りデジタル化や会員特典にも継続して力を入れると表明。テナントやサプライヤー、同社グループ企業と協力してサプライチェーンの混乱から生じるリスクを軽減していくとした。