【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 菓子用小麦粉の高級ブランド「宝笠印小麦粉」シリーズを販売する増田製粉所(本社・兵庫県神戸市)と、飲料・食品・酒類の製造販売などのインパーフェクト(本社・東京都千代田区)は、7月1日よりマレーシアの熱帯雨林の保護に向けて「宝笠スイーツ・スマイル・プロジェクト」を始動、同活動に賛同するサポーターの募集を開始した。

インパーフェクトの発表によると、増田製粉所の取り扱いブランドの一つである宝笠ブランドでは、紙パッケージの使用によるプラスチック使用量の削減、同社製品売上の一部を活用したカラマツの植樹といった取り組みを行ってきた。サステナビリティに対する関心の高まりに合わせて、パティスリーやブーランジェリーから、地球環境の自然保護活動に直接貢献したいというニーズが寄せられ企業規模やリソースによっては実現が難しいケースもあったため、両社が協業し、「宝笠ブランド」の小麦粉の使用してもらうことで、自然環境の保全に直接貢献でき、消費者に現地で実行するプロジェクトの内容と成果を伝える仕組みを整えた。

具体的には、マレーシア森林局と地元住民の協力を得て、伐採と焼き畑・森林火災などにより急速に熱帯雨林が減少しているサラワク州で在来種の苗木の植林を行うことで、環境保全とともに、絶滅危惧種であるオランウータンをはじめとする生態系保護を目指す活動を実施する。また、宝笠ブランドの商品の売上の一部を活用し、1,600本の苗木の植樹を行うという。