【クアラルンプール】 マレーシアは5日、包括的及び先進的な環太平洋経済連携協定(CPTPP)を批准した。
通産省(MITI)の発表によると、マレーシアは9月30日に寄託国であるニュージーランドに批准書を提出。発効は60日後となる。費用便益分析(CBA)では、CPTPPへの加盟により2030年の貿易総額は6,559億ドル、輸出額は3,547億ドル、貿易収支は国内総生産(GDP)の8.5%に達すると予想されている。
MITIは、2033年1月までに全CPTPP加盟国への輸出免税が適用されるとし、加盟国の政府調達市場への参入が促進され、会計士、建築家、エンジニア、医師、看護師などの専門職の移動性も改善されるとした。
CPTPPは、加盟国に優遇措置を与える貿易協定であり、電子商取引、国有企業(SOE)、知的財産権(IP)や貿易の技術的障害に関する協定など、物品及びサービスの貿易および投資を含む貿易の全域を対象としている。11カ国が署名しており、批准済なのは、▽マレーシア▽オーストラリア▽カナダ▽日本▽メキシコ▽ニュージーランド▽シンガポール▽ベトナム▽ペルーーーの9カ国。署名国で批准していないのは、ブルネイとチリの2カ国。英国や中国、台湾も加盟を申請している。
(ザ・スター、10月6日、フリー・マレーシア・トゥデー、ベルナマ通信、エッジ、10月5日)