【クアラルンプール】 カイリー・ジャマルディン保健相は10月31日、「XBB」(グリフォン)と呼ばれる新型コロナウイルス「Covid-19」のオミクロン株の派生型が、マレーシアで初めて確認されたと発表した。
27日時点で、25ー41歳のセランゴール州とネグリ・センビラン州に住むマレーシア人4人(男性3人、女性1人)の感染を確認。そのうち1人は、新型コロナの再感染者で、全員渡航歴がなく、「XBB」感染者と接触した形跡もない。4人共にカテゴリー2(軽度の症状)で、隔離療養をしている。濃厚接触者への感染は確認されていない。
カイリー大臣は、10月16ー22日の新規感染者数は前の週に比べて16.5%増加したとし、小さな感染の波が発生していると言明。「XBB」が新規感染者増加の背景にあると説明した。第15回総選挙(GE15)を前に、様々なイベントや集会が行われるとして、国民に警戒するよう注意を喚起。マスクの着用は任意ではあるものの、着用することを「強く推奨する」と述べた。
(ザ・サン、ザ・スター、11月1日、マレー・メイル、10月31日)