【セパン】 出入国管理局のカイルル・ザイミー・ダウド局長は15日、クアラルンプール国際空港(KLIA)の自動入国検査システムについて、長期滞在ビザを所有する外国人も15日付けで正式に利用可能になったと発表した。
自動入国検査システムはマレーシア入国時に自動化ゲートで本人確認を行うもので、入国審査カウンターの前に長時間並ぶ必要がなくなる。マレーシア国民のみを対象としていたが、9月から長期滞在ビザを所有する外国人を対象に試験導入。これまで外国人1,910人が自動化ゲートを利用して入国したという。
自動化ゲートが利用できる外国人は、永住者や就労、学生、配偶者、マレーシア・マイ・セカンド・ホーム(MM2H)などのビザ所有者。観光・出張などでのビザなし短期滞在の場合は利用できない。また、自動化ゲートはICチップ付きパスポートのみ読み取り可能となる。
カイルル局長は、自動化ゲートの正式導入により、KLIAの混雑緩和が期待できるとし、外国人180万人以上が恩恵を受けると言明。セキュリティ面に関しては、ブラックリスト掲載の外国人に対してはゲートが開かず、また、周囲に入国審査官が配置されていることから問題ないとした。さらに、KLIAに加え、シンガポールとの国境であるジョホール州の税関・出入国管理局・検疫(CIQ)施設でも自動化ゲートの導入を検討しており、12月頃に導入を発表できる可能性があるとした。シンガポールとの往来をスピードアップすることによりビジネス部門に貢献することが期待できるという。
カイルル局長によると、4月1日の国境再開後、マレーシアに入国しようとした外国人の総数は1,040万45人。そのうち、入国を拒否された外国人は5万769人だった。
(エッジ、ベルナマ通信、11月15日)