【クアラルンプール】 イオン・カンパニー(M)は23日、第3四半期(7ー9月)決算で1,097万リンギの純利益を計上したと発表した。前年同期は新型コロナウイルス「Covid-19」感染拡大防止のための行動制限令(MCO)の影響で1,867万リンギの純損失を計上していた。
イオンがブルサ・マレーシア(マレーシア証券取引所)に宛てた声明によると、第3四半期の売上高は、前年同期比30.8%増の9億8,201万リンギ。そのうち小売事業が8億2,620万リンギで、経済活動の再開や国境再開の後押しを受け、前年同期から30.5%増となった。
年初9カ月の売上高は前年同期比16.7%増の30億7,030リンギ。純利益は6倍の8,632万リンギだった。
イオンは今後の見通しとして、消費者需要が増加する一方、グローバル・サプライチェーンの問題が複合的に発生し、インフレ圧力が高まっているとし、持続的な経営のため価格とサプライチェーン戦略を積極的に管理していくとコメント。「イオン・リビングゾーン」では、オンラインとオフラインのショッピング体験を統合し、健康に関する提案を進め、ポイントプログラムやモバイルアプリを通じて、顧客との関係を深めることに注力するとした。また、テナントやサプライヤー、グループ企業と協力し、顧客体験価値を最適化することでサプライチェーンリスクを軽減し、世界的なインフレ圧力に対する緩衝材として活用していくという。
(エッジ、11月23日、イオン発表資料)