【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 西村康稔経済産業相は12月28日にマレーシアを訪問し、テンク・ザフルル通産相、ラフィジ・ラムリ経済相とそれぞれ会談を行った。

ザフルル通産相との二者会談では、航空機分野、サプライチェーンの強靱化、デジタル技術を活用したイノベーションの推進等の二国間関係の強化、日本ASEAN友好協力50周年を機とした協力の方針について確認したほか、米国が主導するインド太平洋経済枠組み(IPEF)の交渉進展や、包括的及び先進的な環太平洋経済連携協定(CPTPP)、東アジア包括的経済連携(RCEP)の着実な履行等について意見交換を実施。ザフルル通産相は、マレーシアに対する日本の支援に感謝の意を表明した上で、40年以上続いているルックイースト(東方)政策の他、環境・社会・企業統治(ESG)、人工知能、モノのインターネット、ロボット工学、スマートマニュファクチャリング、再生可能エネルギーなどの分野における協力継続についても再確認した。

ラフィジ経済相との二者会談では、「アジア・ゼロエミッション共同体(AZEC)」構想の実現に向けての両国間の協力や液化天然ガス(LNG)の安定供給を含むエネルギー分野における協力について確認した。その他、トヨタのブキ・ラジャ工場の視察や現地の日系企業関係者との間で日系企業の活動の現状や今後の日馬経済関係の発展についての意見交換も行った。