【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 モバイルデータソリューション事業などを手がけるサン電子は12月23日、マレーシアの持株会社であるEKテック・ホールディングスの株式を取得し、連結子会社化することを決定したと発表した。
EKテックは2011年6月24日に設立し、EKテック・コミュニケーションズ(ECS)、EKテック・システムズ・エンジニアリング(ESE)、EKテック・エウレカ・MSC(EEM)3社を子会社に持つ。ECSは2002年3月に設立後、マレーシア国内の一般事業会社に対して、携帯電話技術を用いた企業向け無線通信システムを提供する他、ワイヤレスルーターにつながる周辺デバイスとの接続を支援する事業を行っており、2016年6月に設立したEEM が、これらネットワークシステムの24時間監視サービスを提供している。この事業はEKテックグループの売上8割を占める事業として顧客からの高い信頼を得ている。またESEは2011年6月に設立し、監視カメラやファイアウォール等のセキュリティー商材を取り扱うシステム・インテグレーション事業を行っている。
サン電子は、EKテックグループの提供するサービスは同社の新規 IT 関連事業である IoT/M2M 事業とのシナジー効果が期待できるとともに、技術支援及び経営資源を活用した5Gの普及に伴う新たな価値の提供、また今後発展が見込まれる東南アジア諸国連合(ASEAN)地域での事業基盤の確保により同社グループの事業拡大を図り、事業価値の向上に資すると判断し、EKテックの全株式を取得することを決めた。株式譲渡は1月下旬を予定している。