【クアラルンプール】 地元のUCSI大学が行った調査によると、マレーシアの若者の10人に7人が債務を抱えており、そのほとんどが自動車ローンだった。

18歳から40歳までのマレーシア人若者1,077人のうち73%が何らかの債務を負っていることが分かった。融資を受けた主な理由は、経済的制約が42%で最も多く、インフレ(22%)、贅沢なライフスタイル(21%)が続いた。
債務の30%は自動車ローンによるもので、28%は教育、16%は住宅ローンだった。マレーシア破産局によると、2022年において自動車ローン (14.39%) は個人ローン (42.24%) に次いで個人破産の原因となっており、UCIS大学経営管理学部のハサヌディン・モハマド氏は「債務内訳のトップに自動車ローンがあることは憂慮すべき」と指摘している。

一方で83%がきちんと期限内に債務返済を行っていることが判明。73%は債務不履行になった場合の結果を認識しており、闇雲に借金をしている訳ではないことも明らかになった。

このほかマレーシア人若者の58%が、新型コロナウイルス「Covid-19」後に家計が悪化していると回答した。失業、不安定な収入、支出の増加が原因とみられる。家計が悪化した理由のトップ2は生活費上昇及び貯蓄不足(27%)で、ライフスタイルの変化がこれに続いた。
(マレー・メイル、ラキヤット・ポスト、1月31日)