【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 8月1日から導入された公共の場におけるマスク着用義務化について、イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(兼国防相)は3日、自家用車に乗っている場合には適用されないと言明。すでに違反に問われた場合は無効とし、徴収された罰金は返却すると発表した。

警察は自家用車内でのマスク非着用についても検問で摘発を行なっており、違反を指摘された人たちから「乗用車は公共の場所ではない」と不満の声が上がっていた。

サブリ氏は、マスク着用義務は社会的距離が保てない混雑した場所のみ適用されると言明。プライベートの空間である自宅や自家用車内、またサッカー場、海水浴場など社会的距離がとれる場所は違反に問われないとした。

マスク着用は新型コロナウイルス「Covid-19」の新規発生件数が再び増加傾向にあることから導入され、初日は127人が違反に問われて逮捕されたが、適用基準が明確でないと指摘する声が上がっていた。着用義務が適用されるのは公共交通機関や混雑した公共の場所が対象で、違反がみつかった場合には1,000リンギの罰金が科される。スポーツ中や2歳未満の幼児は免除される。