【クアラルンプール】 韓国の仁川で1、2の両日開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)・日本財務相・中央銀行総裁会議の基調演説で、アンワル・イブラヒム財務相(首相)代行として出席したアハマド・マスラン第1副財務相は、マレーシアおよびASEANは金融・財政面で日本との新たな協力、提携を積極的に模索すると表明した。会議は日中韓・ASEAN財務相・中央銀行総裁会議の一環として開かれた。
アハマド・マスラン氏は、各国の強み、経験を活用することで、より強力で統合された金融生態系を確立し、ASEAN加盟国と日本に利益をもたらすことができると述べた。

並行して1ー5日の日程で開催されたアジア開発銀行(ADB)理事会会合にもアハマド・マスラン氏は出席した。

アハマド・マスラン氏は浅川雅嗣ADB総裁と個別に会談。気候変動との戦いにおいてアジア・太平洋地域への支援を大幅に拡大することが可能となるプログラム「アジア・太平洋革新気候変動金融ファシリティー(IF-CAP)」をADBが発表したことを歓迎すると伝えた。
(ベルナマ通信、マレーシアン・リザーブ、5月6日)