【クアラルンプール】 ホテル運営のインピアナ・ホテルズは、1,000万ー1,200万リンギを投じて「インピアナホテルKLCC」と「インピアナホテル・イポー」の改装を実施する。

アズリン・カマルディン最高執行責任者(COO)が、英字紙「ニュー・ストレーツ・タイムズ」の取材に対して明らかにしたところによると、費用は1億5000万リンギの償還可能転換社債(RCN)の発行で賄う。イポーのホテルの改装は第3四半期に完了する予定で、KLCCは、昨年3月に起きた洪水で損害を受けた機械・電気部品の交換を第4四半期までに行い、両ホテルとも家具、什器、備品などの入れ替えを近日中に開始する。

アズリンCOOは、競争力を維持するために、競合ホテルの価格を毎日確認し、魅力的な価格を維持できるよう心がけており、従来のマーケティング手法からデジタル技術やソーシャルメディアの活用に移行したと述べた。今後は、収益性やキャッシュフローを維持することを当面の目標とし、買収ではなく、よりコストのかからない運営受託による拡大も視野に入れているという。また国外事業については、インドネシアとタイのリゾート施設に対する需要が高まりつつあるとし、6月以降の直行便増便による中国人観光客の増加を期待していると述べた。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、5月15日)