【クアラルンプール】 データ分析の英グローバルデータは、マレーシアの生命保険業は保険料(掛け金)収入で見て、今年の575億リンギから年率5.2%のペースで拡大し、27年には703億リンギになるとの見通しを示した。

今年は2.4%拡大する見通しで、健康、ファイナンシャルプランニングに対する意識の高まりが増加の背景にあるという。21年は9.3%拡大したが、22年は1.2%の拡大にとどまった。パンデミックを経て国民の可処分所得が減少したことと、必需品以外の物への関心が低下したことが影響したという。

保険料収入のうち最大のものは養老保険(特定の期間後または死亡時に一時金を支払うよう設計された保険)で、今年は全体の77.2%を占めるという。投資型保険である点が強みで、財産形成の手段として利用されている。

第2位は定期死亡保険(保障される期間が10年、20年、あるいは65歳まで、というように定められている保険)で、今年は4.6%を占めると予想される。

従業員積立基金(EPF)加入者が購入できる手ごろな掛け金の商品が販売されているため、定期死亡保険は27年まで年6.7%のペースで拡大するという。
(ニュー・ストレーツ・タイムズ、5月19日)