【ジャカルタ】 国営エネルギー会社のペトロリアム・ナショナル(ペトロナス)とインドネシア国営石油会社プルタミナは25日、インドネシアのマセラ鉱区アバディ田プロジェクトの権益を英蘭シェルから取得するとの合意書に署名した。
ペトロナス子会社のペトロナス・マセラが15%、プルタミナ子会社のプルタミナ・フル・エネルギーが20%の権益を取得する。

液化天然ガス(LNG)プロジェクトで、残りの65%の権益は日本などで石油・天然ガスの権益を持つ日本の大手石油開発会社、INPEX(本社・東京都港区、インペックス)が所有している。操業主体はインペックス。鉱区はインドネシア東部アラフラ海の深海に位置する。

ペトロナスはインドネシアでは6件の生産分与協定鉱区で権益を所有しており、東ジャワ省沖の3つの鉱区では操業主体として参加している。
インペックスによると、アバディ田では最大で年間950万トンのLNGの生産・輸出が計画されている。

ペトロナス側から調印に当たったムハンマド・タウフィク社長は「LNG資産を増やすことで低炭素エネルギーに対する需要に対応する」と語った。
(ザ・サン、ザ・スター、7月26日)