【プトラジャヤ】 アンソニー・ローク運輸相は2日、クアラルンプール(KL)のターミナル駅であるKLセントラル駅の大規模改修に関する運輸省の提案が閣議決定されたと発表した。

ローク運輸相は、KLセントラル駅の現在の受け入れ能力は約10万人だが、1日の乗降客数は20万人に達し満員状態となっているため、大規模改修が必要だと言明。改修費用は10億リンギ以上と見積もられているが、政府系建設会社マレーシアン・リソーシーズ・コープ (MRCB)が全額負担するため、政府の費用負担はないとしている。MRCBは駅の上階にコンドミニアムなどを建設することで工事費用を賄うという。

ローク運輸相は、改修工事が開始しても、KLセントラル駅に乗り入れている、首都圏軽便鉄道(LRT)やマレー鉄道(KTM)、高速電車(ETS)などの運行には影響を及ぼさないとし、KLセントラル駅は、多くの路線が乗り入れているだけでなく、クアラルンプール新国際空港(KLIA)行きの高速鉄道KLIA線の始発駅でもあるため、国内で最重要な駅だと強調した。
(ザ・スター、ニュー・ストレーツ・タイムズ、8月3日、フリー・マレーシア・トゥデー、マレー・メイル、エッジ、8月2日)