【クアラルンプール】 ファディラ・ユソフ副首相兼農園一次産業相は3日、パーム油混合比率を10%としたバイオディーゼル「B10」の使用義務について、対象を現行の運輸部門だけではなく、産業部門まで広げることを検討していると明らかにした。

ファディラ大臣は、最終決定がいつになるかについては明言しなかったが、混合比率20%の「B20」の導入も進めており、全国的に実施されれば、粗パーム油(パーム原油)の消費量が年間100万トン以上に増加するとした。

バイオディーゼルに関しては、アンワル・イブラヒム首相が8月に発表した「国家エネルギー移行ロードマップ(NETR)」第2期に、2030年までの大型車への「B30(パーム油30%混合)」バイオディーゼル利用義務づけが含まれている。

「B30」に関しては、2020年2月に発表された「国家自動車政策(NAP2020)」で2025年を目標とする導入計画が発表され、2021年9月発表の「第12次マレーシア計画」でも再度言及されていた。
(ロイター、10月3日)