【クアラルンプール】 日本の対マレーシア投資額は今年、300億米ドル(1,434億リンギ)を超える見通しだ。テンク・ザフルル投資貿易産業相が明らかにした。

ザフルル大臣は、日本商工会議所の経済使節団のマレーシア訪問に合わせて25日に開催された「マレーシア・日本ビジネスラウンドテーブル」の基調講演で、今年6月時点での日本からの投資総額は272億5,000万米ドル(918億9,000万リンギ)に達し、件数にして2,778件のプロジェクトが進行中で、33万7,758人の雇用機会を創出したことから、年内に300億米ドルを突破する見通しだと述べた。

同イベントでは、日本商工会議所とマレーシア製造業者連盟(FMM)が、マレーシア企業の競争力強化および両国間の貿易拡大に向けた覚書に署名した。

FMMのソー・ティエンライ会長は、FMMは日本との二国間貿易において、特に新興技術、技術サービス、高付加価値分野での協力関係を拡大したいと述べた。インダストリー4.0(IR4.0)技術やデジタル経済を通じた技術移転や持続可能性に向けたプロジェクトでの協力も目指すとしている。
(ザ・サン、ニュー・ストレーツ・タイムズ、10月26日、ザ・スター電子版、ベルナマ通信、10月25日)