【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 保健省(MOH)は11日、新型コロナウイルス「Covid-19」の感染者数が前日から9人増えて9,103人になったと発表した。

新規感染者のうち5人がインド、パキスタン、シンガポール、ニュージーランドからの帰国者。残り4人はクアラルンプール(KL)とサバ州で感染した。新たに6人が退院し治癒者数は8,809人に増加した。死者数は12日連続ゼロで、125人を維持した。

国内における新型コロナの検査件数について保健省のノール・ヒシャム事務次官は、韓国と同等であり、現在の検査能力は適切であると主張した。オックスフォード大学のレポートに基くと、マレーシアの検査件数は1,000人当たり31.29件、陽性率が0.9%に止まるとした上で、韓国(検査件数は同31.1件、陽性率が0.9%)とほぼ同一であると説明。隣国のタイでは、検査件数が同5.49件に対し陽性率は0.9%だと述べた。世界保健機関(WHO)によると陽性率が10ー15%を超える場合、多くの感染者が検査を受けていない可能性があるという。

■ペラ州のクラウクラスタ、2歳の子供が感染■

ノール事務次官によるとペラ州のクラウ・クラスタ内で、2歳の男の子の感染が確認された。クラスタ1人目の感染者であるフルキンタ出身の医療従事者(32歳、9,050人目の感染者)の甥で、発熱や風邪などの症状を示しているという。

同クラスタは7月30日のハリラヤ・ アイディルアドハ(ハリラヤ・コルバン、犠牲祭)において発生したと推測されており、感染者数は1人目の感染者の義兄(48歳)、主婦(27歳)、男子学生(20歳)の合わせて5人となった。検査を受けた接触者は125人に上り、うち112人が陰性、8人は検査結果待ちだという。