【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 ジェーシービー(本社・東京都港区、JCB)は8日、マレーシアのフィンテック企業、ソフト・スペース(本社・クアラルンプール)およびアイデンティティ技術の世界的リーダー企業である仏アイデミア(本社・フランス パリ)と提携し、中央銀行デジタル通貨(CBDC)向け決済ソリューションの実証実験「JCBDC」第2期を開始したと発表した。
オフライン環境下におけるCBDC送金(オフラインP2P送金)を主要テーマとしつつ、その実現に向けて、JCBが保有するタッチ決済インフラ等の活用、ならびに、協業パートナーが提供する先端テクノロジーの活用により、新たなソリューションの開発および実証を進めていく。三社は、共同で実証システムの構築を行い、2024年初よりパイロット実証を行う予定。今後登場が見込まれるCBDCが、利用者・取扱店舗双方にとって負荷なく、安全・安心に利用できることを目指し、課題解消に向けた取り組みを行っていく方針だ。
JCBは2022年1月、ソフト・スペースとの資本業務提携を発表。ソフト・スペースに対して約500万米ドルを出資し、マレーシアでのJCBカード発行および加盟店獲得業務に関するライセンスを付与していた。