【クアラルンプール】 ホテル運営のレクシス・ホテルズ&リゾーツは、マレーシア国内にホテル2軒をオープンする計画を明らかにした。合計での推定総開発価値(GDV)は約12億2,000万リンギ。
チュー・シオックチェン社長によると、クアラルンプール(KL)市内中心部に7億2,000万リンギの高級ホテル「インペリアル・レクシスKL」、ネグリ・センビラン州ポートディクソンに5億リンギの水上ヴィラ「レクシス・ハイビスカス2」を開発する。
「インペリアル・レクシスKL」では、KLのホテルでは初の試みとして、全客室(275室)にプライベートプールを設置する。「レクシス・ハイビスカス2」は、同社が運営する水上ヴィラ「レクシス・ハイビスカス」に隣接しており、客室数は1,000以上で、各ヴィラにプライベートプールを設置する。
チュー社長は、「インペリアル・レクシスKL」はまもなくオープン、「レクシス・ハイビスカス2」も5年以内に完成する予定だと説明。「レクシス・ハイビスカス2」の開発により、毎年約40万人の観光客がポートディクソンを訪れることになり、年間2億4,000万リンギの収益が見込まれるとした。
マレーシア政府観光局(ツーリズム・マレーシア)によると、国内観光セクターは2024年に完全回復する見込みで、航空便の拡充や、中国とインドからの旅行者に対して最長30日間のビザなし滞在を認めたことから、海外からの観光客数はパンデミック前の水準を上回る見通し。実際、2023年1ー9月の観光客数は1,440万人に達しており、2023年の通年予想を当初予想の1,610万人から18.6%増の1,910万人に上方修正している。
(ザ・サン、1月3日、ベルナマ通信、1月2日)