【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】 不二製油グループ本社(本社・大阪市北区)は25日、シンガポール子会社フジオイル・アジア(FOA)がパーム油のジョホール・プランテーションズ・グループ(JPG)との間で合弁会社(JV)を設立すると発表した。

持続可能なパーム油を原料とした高付加価値のパーム油製品を製造・販売する。JV名は「JPGフジ」。FOAはJV株式の49%を取得し、2026年4月からの事業開始を目指す。

パーム油は不二製油グループの事業における基幹原料のひとつであり、同社は社会的責任としてその持続可能な調達を目指している。また、トレーサブル(生産者から消費者に届くまでの生産、加工、流通経路が追跡可能であること)で持続可能なパーム油の需要は昨今欧州市場を中心に拡大しており、日本市場においても徐々に関心が高まっていることから今後の需要増加が予想される。今回設立する合弁会社では、JPG が保有する管理された農園から、高品質かつトレーサブルで持続可能な原料パーム油を確保し、高付加価値のパーム油製品を製造・販売することを目指す。農園内に新たにバイオマスと排水からのエネルギーを利用した分別・精製工場を設立する。

JPGはブルサ・マレーシア(マレーシア証券取引所)メイン市場への上場を計画しており、今月目論見書を提出している。