【クアラルンプール=マレーシアBIZナビ】  パナソニック・マニュファクチャリング・マレーシアは2月28日、同社2024年度第3四半期(2023年10ー12月)の純利益が前年同期比14.4%増の2,142万リンギとなったと発表した。材料費の減少、受取利息の増加、関連会社の損失減少などが影響した。


 売上高は前年同期比10.0%減の2億3,350万リンギにとどまった。キッチン家電製造事業からの撤退やベトナム、タイ市場の需要減速が影響したとしている。
 2023年4ー12月の9カ月では、純利益は前年同期比3.1%増の7,506万リンギ、売上高は同12.3%減の6億9,821万リンギとなった。


 同社は今後について、インフレ率上昇、地政学的緊張の激化、金融引き締めなどの下振れリスクがある一方、先進国において、予想を上回る内需の拡大が世界経済の成長率を押し上げる可能性があると予想。売上減少への対応策として、新製品のさらなる開発や既存製品の国内市場・輸出市場双方への販売促進などを行っており、生産性向上や効率化に向け、製造施設におけるテクノロジー活用を進展させると同時に、コスト削減策を継続的に実施し、収益性を改善していくとした。