【クアラルンプール】 イオンクレジット・サービス(M)は8日、同社第4四半期(2023年12月―2024年)決算を発表。営業収益は5億157万リンギ、純利益は1億1,892万リンギとなり、それぞれ前年同期比15.9%、24.7%の大幅な増収増益となった。主に融資の増加が寄与した。また不良債権比率は2月29日時点で前年同期の2.89%から2.57%に低下した。

2024年度通年決算(2023年3月―2024年2月)の営業収益は前年比16.6%増の19億1,249万リンギで、純利益は1.5%増の4億2,402万リンギ。減損損失の増加と支払利息の増加により営業費用が増加したため、大幅な収益増にも関わらず純利益はほぼ横ばいにとどまった。

イオンクレジットは、地政学的緊張の高まり、インフレ圧力、世界金融市場のボラティリティの高まりを理由に、今後も見通しについて引き続き慎重な見方を表明。「質の高い資産の成長に重点を置き、資金調達ポートフォリオに内在する信用リスクを注意深く監視していく」と述べた。

さらにイオンクレジットは業務効率化のための情報技術能力を強化するなどの適切な対策を講じることにより、2025年度も現在の勢いを維持できるとの見通しを示した。
(ザ・スター、4月9日、エッジ、4月8日、イオンクレジット発表資料)