【プトラジャヤ】 アンワル・イブラヒム首相(兼財務相)は、10月18日に下院議会に上程する予定の2025年度予算案について、生活費の高騰への対応やカルテル・独占問題に対する取り組みに重点を置く方針だと明らかにした。

アンワル首相は6日に開催された財務省の月例会議で、生活必需品の価格が安いにもかかわらず国民が依然として物価に懸念を抱いていることから、財務省にこれに関する政策を起草するよう命じたと言明。「我が国の砂糖、油、小麦粉、食用油は最も安い水準にあるが、国民は依然として負担を感じている」、「よって来年度予算では、これまで議論してきた問題だけでなく、カルテル、独占などにも対処しなければならない」と述べた。

その上でアンワル首相は、補助金の漏出、汚職、密輸、カルテルなどの様々な問題によって生活費上昇が引き起こされていると指摘。財務省の予算計画担当者は他の省庁と協力して政策や執行措置に取り組むべきだとし、財務省が主導する省庁横断的な取り組みの重要性を強調した。
(ザ・スター電子版、マレー・メイル、8月6日)